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ぼそっと僕は小言を言う

それなりに人生やってきたつもりだけど、よくわからない。

『感動ポルノ』という言葉

時事ネタ 立論



こないだの土曜日から日曜日にかけて、日本テレビ系列で、毎年恒例の「24時間テレビ」という、障害者をお茶の間の晒し者にする番組がありましたね。




今年は、放送4日前にチャリティーパーソナリティーとして&ドラマ出演予定だった高畑裕太容疑者が強姦で捕まってしまい、何かと話題になっていましたが、その24時間テレビの裏で、こんな番組が放送されていました。







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NHKEテレの「バリバラ」という番組です。その中のコーナーに「検証!『障害者×感動』の方程式」というのがありました。



挑戦的すぎる放送スタイル



この番組は28日(日)の夜7時から放送されていました。この時間といえば、日テレさんでは「24時間テレビ」のクライマックス真っ只中。
その番組の裏で放送されていたんです。

しかもこんなロゴまで作って笑f:id:yanyan1888:20160829112446j:plain



もう狙いに行ってるとしか思えませんね。



そもそも「バリバラ」とは

そもそもバリバラという番組は何なのか。僕は全然知らなかったので、調べてみました。


www6.nhk.or.jp

この番組の根底にあるテーマとして、障害者向けの情報バラエティーだそうで、感動というものを控えて、なるべく笑いを交えて楽しく放送しよう、というのがあります。
出演者に積極的に障害を抱えた人を迎えて、バンバン意見を言ってもらっているようです。

過去には、タブーだとされていた話題にも触れて、かなり挑戦的な番組を作っているようです。

障がい者は感動を与えるための道具じゃねえ

これは番組内で紹介されたものです。

アメリカのニューヨークでは定期的に、誰でも公演できる「TED」というのが開催されているのですが、2014年に開催されたTEDでは、2014年12月に亡くなった、コメディアン兼ジャーナリストのStella Young(ステラ・ヤング)氏が出演し、従来の「気の毒な障害者」という枠を破った率直な発言で人気を集めました。

そしてこの中で、こういったことを言っています。

手がない女の子が口にペンを加えて絵を描く姿
カーボンファイバーの義肢で走る子ども
こうした姿を見たとき 皆さんは
「自分の人生は最悪だけど 下には下がいる 彼らよりはマシ」だと思うでしょう
私たちはこれを「感動ポルノ」と名付けました。

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僕はこれを聞いて、今まで胸の中にあった「おかしい」という感情の意味がわかった気がします。
某24時間テレビでは、障碍者の方たちをテレビに出させて「ほれほれ、感動しろよ~」みたいな演出をしています。

「私は下半身麻痺で足が動かなくなってしまいましたー。」
「過去にはオリンピック候補に選ばれるほどの実力があったのにー」
「私はー、家族やー周りの友人に支えられてー生きてきたんですよぉー」

みたいなやつ。


こうやって感動を誘うとしてくるのはいいんですけど、
障碍者本人の気持ちは本当に反映されているのか。

自分たちの人生の半生がお茶の間に晒されて、皆の涙を誘うための道具にされているんじゃないか。

この番組内でも、障害を持った方が言っているんですが、
「私はそんなこと思っていないのに、"そういう番組だから"、"こういう演出にしたいから"という理由で思ってもいないことを言わされる」
というようなことを言っております。

ほら、実際に数字に出てる

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これは番組が独自にとったアンケートで、この結果がかなりの反響を呼んでいました。

当の障碍者の方たちの9割がはっきり「嫌い」と言っているんですね。
これは先述したような理由の現れじゃないかと思います。


目指すのは"隔離"じゃなくて"共存"だろ

障碍者たちをテレビに出して、辛かった人生の半生を語ってもらい、自分の現在をリアルタイムに見せ、心境を語ってもらう。
こうすることで確かに感動は生まれます。涙出ます正直。



でも、これによって生まれる感想って
「かわいそうに…」
「世の中にはこういう人たちもいるんだね…」

といった、自分とはあたかも関係ないようなものばかり。


実際僕ら健常者にとって、障碍者が抱えている痛みや辛さなんてわからないものです。
自分の身内とか友達、知り合いに居ないとわからないんです。

だからそういった番組を作られると、僕らと障碍者の間に心の距離感がぐわっと広がると思うんです。



これが障碍者の方たちを『隔離』しているんじゃないかという原因。




本来、社会全体として目指すべき姿は『共存』じゃないんですか??




外に出て公共施設に行ってみれば、「バリアフリー」を意識した作りの施設だってあります。

バリアフリー」は本来、障碍者の方たちが僕らと同じように生活できるように、『共存』できるようにあるはずです。




だから僕らが目指さないといけないのは、
「健常者と障碍者が同じように笑い合い、泣いて、喜び合える社会」
のはずです。



そのためにも、一方的に感動を押し付けて、感情を突き放すのではなく、
同じものを見て同じように笑い喜ぶ番組っていうのが、重宝されるべきではないでしょうか??




www.youtube.com